「魚介類水銀」は脳の神経病理に影響はない

良かった良かった、というか、そんなことはわかっていたと思いながらも、実証されると嬉しい内容です。

田辺で生まれ育って、海草や魚介を多く接種してきて、大学時代に公衆衛生学の実験で、毛髪からのヒ素の量がクラスの誰よりも圧倒的に多くて、当時、和歌山カレー事件の真っ最中で、嫌な思いをした記憶があります。

水銀量も多かったですが、既に蓄積されており、どうせぇっちゅうねん!と思っていましたが、安心しました。

 

まあ、水銀の蓄積で問題となるのはやっぱり銀歯のアマルガムですね。アマルガムに関しては、いろいろなツラい症状がある場合は取り除いてみるというのも一つの手段だと思います。

 

以下、Medical Tributeの記事より

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「魚介類水銀」は脳の神経病理に影響はない

健康・公衆衛生 | 2016.02.23

 

 魚介類の摂取により脳内の水銀レベルは高まるが,水銀の増加は脳の神経病理とは相関しないと,米・Rush UniversityのMorris MCらのグループがJAMA(2016; 315: 489-497)に発表した。

 

 神経毒が知られている水銀による汚染が懸念されているが,多くの健康ベネフィットから魚介類の摂取が推奨されている。同グループは,魚介類の摂取が脳内の水銀レベルの上昇と関係するかどうか,また魚介類の摂取または水銀レベルが脳の神経病理と関係するかどうかを検討した。

 

 2004~13年に行われたMemory and Aging Projectの臨床神経病理学的コホート研究に参加し,死亡した554例のうちの286例の剖検脳を用いた。死亡時の平均年齢は89.9歳,67%が女性で,平均教育経験年数は14.6年だった。魚介類の摂取状況は,死亡の平均4.5年前から年に1回評価した。1次エンドポイントは,認知症関連病理〔アルツハイマー病(AD),レビー小体,脳のマクロおよびミクロの梗塞数〕とした。

 

 その結果,脳内水銀レベルは1週間の魚介類の摂取回数と正の相関関係を示した。しかし,脳内水銀高値と脳の神経病理レベルとの間に有意な相関は認められなかった。

 

 年齢,性,学歴,総エネルギー摂取量を補正したモデルでは,週1回以上の魚介類摂取はアポリポ蛋白E(APOE ɛ4)のキャリアにおいてのみ老人斑の密度の低さ,神経原線維変化の重症度と広がりの低さなどを含む,ADの病理の少なさと有意な相関関係を示した。

 

 α-リノレン酸の高摂取により脳のマクロ梗塞が減少する傾向が見られたが,魚油サプリメントにはいずれの神経病理学的マーカーとも有意な関連は観察されなかった。