ビタミンD低値で認知機能障害が2〜3倍に

ビタミンDに関しては、ここ数年で、いろいろ良い効果について論文報告が多いです。

風邪やインフルエンザになりにくいとか、花粉症になりにくいとか、乳がんのリスクを下げるとか。

 

私もビタミンDを毎日摂取していますが、花粉症にはなりますし、風邪もひきます。でも確かに摂取したほうが良いと思うので毎日飲んでいます。

 

高齢の方は骨粗鬆症の予防にもなりますので、ぜひ飲んでおいた方が良いですね。骨粗鬆症の保険治療薬に活性型ビタミンDがあります。

 

以下、Medical Tributeの記事より。

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ビタミンD低値で認知機能障害が2〜3倍に

 

平均年齢80歳の中国人高齢者1,200人で検討

学会レポート | 2016.02.19

 

 ビタミンDには神経保護作用があることが知られている。欧米の複数の前向き研究でビタミンD低値と将来の認知機能低下や認知機能障害との関連が報告されているが,アジア人高齢者でそうした関連を調べた前向き研究は見当たらなかったことから,シンガポール・Duke-NUS Medical SchoolのChoy-Lye Chei氏らは,中国人高齢者約1,200人を対象にこの点について検討。ビタミンD値が低いと認知機能障害リスクが2〜3倍高まることを,第26回日本疫学会学術総会(1月21〜23日,学会長=鳥取大学健康政策医学分野教授・黒沢洋一氏)で報告した。


ビタミンDが1SD低下するごとの認知機能障害ORは1.65

 今回の解析対象は,コミュニティベースの縦断調査であるChinese Longitudinal Healthy Longevity Survey(CLHLS)に参加している,認知機能低下のない60歳以上の1,202人(平均年齢80.3±11.3歳,男性636人,女性566人)。なおCLHLSでは,超高齢者をより多く抽出(oversampling)しているため,対象も平均年齢80歳という集団になっている。追跡期間は平均2.0±0.2年だった。

 

 対象をベースライン時の血漿ビタミンDレベルで四分位(Q1〜Q4)に分類。認知機能は中国版Mini-Mental State Examination(MMSE)で評価しており,ベースライン時からMMSEが3ポイント以上低下した場合は「認知機能低下」,追跡期間にMMSEが18未満となった場合には「認知機能障害」と定義した。

 

 さまざまな因子(年齢,性,教育歴,ベースライン時のMMSE,腹部肥満,高血圧,糖尿病,推算糸球体濾過量,総コレステロール,喫煙,飲酒,野外活動,日常生活動作の制限,うつ,農村)で調整しロジスティック回帰分析を行った結果,ビタミンD値が最も高いQ1を基準として比較すると,認知機能低下のオッズ比(OR)は,Q2で2.12,Q3で2.20,Q4で2.00といずれも有意に高く,ビタミンDが1SD低下するごとのORは1.39(95%CI 1.15〜1.69)となった。

 

 さらに,Q1を基準とした認知機能障害のORは,Q2で1.89,Q3で2.61,Q4で3.17と,Q3およびQ4で有意にリスクが高まり,1SD低下するごとのORは1.65(95%CI 1.22〜2.22)となった。

 

 Chei氏は「これまでの疫学研究と今回の研究結果は,ビタミンD補充が認知機能低下に及ぼす効果を徹底的に調べることの重要性を強固なものにした」と述べ,ビタミンDと認知機能の関連について十分に解き明かしていく必要があると締めくくった。